
3.1.1.1.6.3.4 世界各地でのCNS/ATMの推進
アフリカ・インド洋やベンガル湾とイランでのCNS/ATM導入計画や、カリブ海、南アメリカでのCNS/ATMトライアル、南太平洋での管制官とパイロット間のデータリンク運用開始等が報告された。
3.1.1.1.6.3.5 AMSSの開発
インマルサットの航空システム定義書(SDM)へ中利得の航空機地球局(AES)に使用可能な新しい回線モードと48KBPSの音声コーデックの利用を追加した。これらの影響はICAOの規定変更が必要となるため議事項目7で検討された。
3.1.1.1.6.3.6 VHFチャネルの無線電話識別
8.33KHzのチャネル間隔導入のため、第10付属書での無線電話通信の送信チャネル識別を従来の25KHzで区別されているときは5桁以下で、8.33KHzの時は常に6桁で表現する事となった。
例 25KHz:118.000 ONE ONE EIGHT DECIMAL ZERO
8.33KHz:118.005 ONE ONE EIGHT DECIMAL ZERO ZERO FIVE
3.1.1.1.6.4 議事項目2(VHFディジタル・リンク(VDL)の将来発展に関する一般的検討)
3.1.1.1.6.4.1 VDLの効率向上(伝送遅延の短縮)
VDLの伝送遅延短縮の必要性が注目され、VDLのSARPsに伝送遅延制限に関する規定を設けることについての検討が必要であることとなった。
3.1.1.1.6.4.2 VDLモード4
VDLモード4については使用目的が未定なため今後検討を継続することとなった。
3.1.1.1.6.4.3 8.33KHz音声チャネルとD8PSKのデータチャネル間の干渉
8.33KHz音声チャネルとD8PSKのデータチャネル間は少なくとも0.73NM以上離す必要があることが示された。
3.1.1.1.6.4.4 特許を有するシステム
ICAO SARPsは実現可能な限りの均一性を確保する事が養成されており、ボコーダ、VDLモード4等のSARPsに規定される内容が特許権により保護される場合の条件が検討された。その結果、ITU(国際電気通信連合)あるいはAEEC(エアライン航空電子技術委員会)等国際的あるいは業界標準化団体が示している次の条件を参考として当面の作業を進めることとした。
標準を作成する前に、特許権の所有者から次のいずれかの条件が確認されること。
(1)特許の権利を放棄する。
(2)差別なく適正な条件で使用許諾を行う。
3.1.1.1.6.4.5 経済的観点
VDLを採用する場合の経済的な評価は困難であるが、導入及び運用シナリオを作成するために必要であり、全体のシステム評価を行う必要がある事が確認された。
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